3x3 JAPAN TOUR 2023

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【2nd term 総評】「3×3 JAPAN TOUR EXTREME」の FINAL 進出チームが出そろう

2023年10月11日

 当協会 (JBA) が主催する 3×3 バスケットボールの強化を主な目的とする「3×3 JAPAN TOUR EXTREME」の後半戦となる 2nd termが10月 8 日 (日) に終了しました。これによりツアーランキングが確定し、11月に開催される FINAL の出場チームが出そろいました。男子は 1st term に続いて首位を堅持した ALPHAS を筆頭に12チームが FINAL へ。女子はツアーランキング 1 位へ浮上した YOKOHAMA GFLOW.EXE をはじめ、6 チームが FINAL に進みます。2nd term の模様を振り返っていきましょう。

男子は、各チームの若手選手が Round 優勝の力に

 男子は 2nd term で 4 度の Round を開催しました。複数の Round 優勝を遂げたチームはおらず、混戦がうかがえます。20代の若い力が優勝の原動力になるチームもありました。
 9 月 9 日 (土) に東京・上野恩賜公園 噴水広場で開かれた Round.8 では YOYOGI INFINITE が初優勝を飾りました。4 試合中 3 試合が 1 点差の勝利。決勝では信州松本ダイナブラックスを17-16で下しています。
 翌10日 (日) に同会場で行われた Round.9 では、SCC WILDCATS.EXE が決勝で SENDAIAIRJOKER を19-16で破りました。24歳の #16 加藤穂高選手と #52 ブラ・グロリダ選手、23歳の #12 松本アイクバリー選手という若手の活躍が思い起こされます。今シーズンよりチームに加入した ♯13 伊藤尚人選手は「日本一になれるポテンシャルがあるチーム」と自信を持っており、FINAL での躍進が期待されます。

(写真は Round.11 決勝 / SIMON vs BEEFMAN NEXT)

 また、同じく東京・コレド室町テラスで開催された10月 7 日 (土) のRound.10、翌 8 日 (日) の Round.11 でも若手が勢いづくチームが結果を残しました。Round.10 では、ALPHAS が UTSUNOMIYA BREX.EXE を21-16で破って今シーズン 3 度目の Round 優勝を飾りました。セルビアから今春、初来日した #10 ペター・シューカー選手は23歳、#8 ゴラン・ビエリッチ選手は21歳と若いですが、日本を拠点に ALPHAS で成長を続けています。
 さらにRound.11 では、SIMON が決勝で BEEFMAN NEXT を21-14で撃破し、今シーズン初めて EXTREME カテゴリーを制しました。23歳の #1 アレクサ ストアノヴィッチ選手と #8 吉村公汰選手、さらには28歳の #73 川崎ローレンス選手といった若手・中堅を、ベテラン#11 梅林聡貴選手が支えるスタイルが見事にはまりました。梅林選手はボールと人が動き続ける試合運びに手ごたえを感じ、FINALに向けて「チームのスタイルを作っていきたい。誰が出場するかまだ分かりませんが、ファイナル優勝を目指して準備したい」と、意気込みを明かしました。

女子は、国内トップクラスの選手たちが優勝を争う

 一方で、女子カテゴリーは 2 度の Round を行いました。国内トップクラスの 3×3 プレーヤーたちが存在感を放ちます。9 月10日 (日) に上野恩賜公園 噴水広場で開催されたRound.9 では、BEEFMAN が 3 戦全勝で優勝しました。女子 3×3 の世界最高峰「FIBA 3×3 ウィメンズシリーズ」に挑戦していた #25 桂葵選手と #11 前田有香選手が BEEFMAN に戻って、#9 浅羽麻子選手と#8 大橋実奈選手とタッグを結成。決勝では今シーズン好調の FLOWLISH GUNMA を20-14で下しました。
 桂選手によると海外挑戦をしながらも、「FLOWLISH GUNMA が活躍するなどした国内シーンはチェックしていた」とのこと。それだけに相手へリスペクトを持って、試合に臨んでいたそうです。前田選手も「去年は GFLOW (現 YOKOHAMA GFLOW) の1強でしたが、今年は国内のレベルが上がってきていると感じていました。きょうはしっかり戦わないといけないと思っていたので、私たちも良い試合運びができて勝ち切ることができました」と振り返りました。

(写真は Round.11決勝_YOKOHAMA GFLOW.EXE vs BEEFMAN)

 ただ、そんな BEEFMAN を超えてきたのが、昨シーズンの JAPAN TOUR FINAL の覇者、YOKOHAMA GFLOW.EXE です。10月 8 日 (日) の Round.11 では、決勝で BEEFMAN を19-11で下し、ツアー 3 度目のチャンピオンボードを掲げました。相手は、浅羽選手、大橋選手に、桂選手や前田選手とともにウィメンズシリーズを転戦していた188cmのドイツ人プレーヤー #8 アマ デグビオン選手を加えた強敵でした。
 しかし、YOKOHAMA GFLOW.EXE は春先から磨き上げた連携プレーで対抗します。#7 八木希沙選手、#9 吉武忍選手、#39 高木優里選手がキャリア初となる 3 人での連戦を勝ち抜き、ツアーランキング 1 位へ浮上しました。今シーズンは新たにチームを作り上げる苦労もありましたが、約半年をかけて仕上がってきた印象です。来る FINAL では 2 連覇がかかりますが、気負いはありません。八木選手は「チームが去年と変わっているので 2 連覇という意識より、目の前の試合に集中していきたい。一戦一戦を勝ち上がり、その結果として最後に 2 連覇という形になれば良いなと思っています」とコメント。大舞台を楽しむ彼女たちの姿がありそうです。

国内最高峰ツアー大会が大阪へ再び

 そんな男女のトップチームが集う「三井不動産 3×3 JAPAN TOUR 2023 FINAL」は、11月11(土)、12日(日)の 2 日間にわたって、大阪府堺市の「三井ショッピングパーク ららぽーと堺」で開催されます。同会場での FINAL は昨シーズンに続き 2 度目。熱戦が期待されます。

(写真は会場イメージ_同2022 FINALより)

 男子は過去 2 シーズンを含む通算 3 度の優勝経験を持つ UTSUNOMIYA BREX がツアーランキング14位で FINAL への出場を逃したため、今年の優勝争いは一層熾烈を極めるでしょう。チーム設立 2 年目の ALPHAS は初 V を狙いますが、ライバルたちも負けてはいません。TOKYO DIME はツアーランキング 3 位から2020シーズン以来、2 度目の頂点を目指します。また、一発勝負に強い同 4 位の ZETHREE ISHIKAWA や、成長著しい同 6 位の SCC WILDCATS.EXE、同10位ながら昨シーズン 4 強の BEEFMAN も侮れません。さらに、昨シーズンのファイナリストで、同12位に滑り込んだ TSUKUBA ALBORADA は悲願のタイトル獲得を見すえます。

 女子も、YOKOHAMA GFLOW.EXE を筆頭に、どのチームも頂点に立つ可能性があります。ツアーランキング 3 位の BEEFMAN、同 4 位の TOKYOBB、優勝経験のある同 5 位の XD (クロスディー) も手ごわく、それぞれのチームが虎視眈々と優勝を狙うでしょう。さらに、1st term からひとつ順位を落として同 2 位になった TOKYO DIME は大一番に向けて、最も成長してくるかもしれません。3×3 の経験こそ浅いものの、今年 8 月に練習生として迎えた18歳の #98 髙桑利加選手がチームの伸び代です。身長178㎝で 2 ポイントシュートとドライブを兼ね備える、スケールの大きな選手です。EXTREME デビューを飾った Round.11 では YOKOHAMA GFLOW.EXE に敗れて決勝進出を逃し「相手が強くなるにつれて自分のプレーがあまりいかせなかった」と悔しさを見せましたが、「しっかりファイナルに向けて修正し、絶対に優勝します!」と、必勝を誓いました。

 今年 4 月から始まった国内最高峰ツアー大会のチャンピオンが決まる 2 日間にぜひ、ご注目ください。

 
■ 女子 FINAL 出場チーム (ツアーランキング順)
1 位 YOKOHAMA GFLOW.EXE
2 位 TOKYO DIME
3 位 BEEFMAN
4 位 TOKYOBB
5 位 XD
6 位 OWLS

>>EXTREMEランキング(女子) はこちら

■ 男子 FINAL 出場チーム (ツアーランキング順)
1 位 ALPHAS
2 位 SIMON
3 位 TOKYO DIME
4 位 ZETHREE ISHIKAWA
5 位 SHONAN SEASIDE
6 位 SCC WILDCATS.EXE
7 位 YOYOGI INFINITE
8 位 MINAKAMI FROM AQUA
9 位 信州松本ダイナブラックス
10位 BEEFMAN
11位 HIU ZEROCKETS.EXE
12位 TSUKUBA ALBORADA
 
>>EXTREMEランキング(男子) はこちら

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